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会員番号016
向達 壮吉
さん(東京都環境学習リーダー)

マイ箸を持ち始めてもう8年になります。20年近く前のことですが、初めてマイ箸を知ったときにはびっくりしましたね。会社近くのソバ屋に立ち寄った時に、近くの某大学の教授と思われる方が自分のお箸で食事をされていたんです。その時はただ「スゴイなあ」と思って深くは考えなかったのですが、今にして思えば環境を考えて実践されていたんですね。当時は企業人として水俣などの公害には関心を持っていたのですが、環境問題はよく知らずにいました。
その後、環境に関心を持ち始めて色々と調べたり、ボランティア活動を始めるようになって、世界の森林破壊の深刻な現状や割り箸のほとんどが輸入されているという事実を知った時には非常にショックでしたね。さっそくマイ箸を始めました。もう数年前のニュースですが、日本に割り箸を輸出するために中国のシラカバ林が皆伐され、洪水の一因になっているという新聞記事などを紹介しながら、マイ箸をネタにして、随分周りの人たちにも環境のことを話しました。行きつけの飲み屋では有名です(笑)。そのお店ではマイ箸、マイカップを置いてもらえるようになって、今では常連さんの間で広まっています。マイ箸派の人は飲むとよく忘れて困るのですが、お陰で安心して飲めます(笑)。振り返って考えると、通うたびに割り箸を使い捨てていたのは実にもったいないことだったなあと思いますね。
私の家庭では以前から家内が環境問題に関心を持っていて、野菜はすべて有機野菜を取り寄せて、省エネ、ゴミの分別なども徹底してやっていました。「食」とか安全、安心に関しては世のサラリーマンよりも女性の方が意識が高いんですね。昔は随分お尻を叩かれていましたが、最近になってようやく逆転してきたでしょうか。先日、大学生の息子が私のアジア製のお箸袋を「格好いいじゃない」と言って使い始めました。フェアトレードやアジア系のファッションに関心を持っているのですが、環境問題に関心を持つ層も広がってきたなあと感じます。環境問題を解決するのは小さなことの積み重ねです。マイ箸はその小さなきっかけの一つだと思います。

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